阪神沖縄先乗り合同自主トレ（３０日、宜野座）９種の神器や！！　阪神のドラフト１位・近本光司外野手（２４）＝大阪ガス＝が３０日、「かりゆしホテルズボールパーク宜野座」で先乗りの合同自主トレに参加。９種類にもわたるバットを持参してきていることを明かし、フリー打撃では３本の柵越えを放った。熱い競争の中で、最高の“相棒”を探していく。

考えず、感じて最高の１本を選ぶ。そのために、９本もの“相棒”を連れてきた。甲高い快音が、沖縄の青空に響く。近本が９種類のバットを持参したことを明かした。こだわりがたくさん詰まったバットで、中堅争いからリードを図る。

「プロ野球はペナントレースでずっと試合がある中で、疲れが出てきたときはどういうタイプがいいとか。連戦の初戦はどういうものが合うとか、どんどん試していきたいかなと」

８００グラムの軽いものにマスコットバット、短尺を１種類ずつ。９３０グラム、９１０グラム、８９０グラムのバットは、同じメープル素材でも“打感”が異なる２種類を用意し、計９種類を持参した。この日は９３０グラムのものを使用し、フリー打撃では５４スイングで３発を披露。「（しっくりきたのは）きのう軽く使ったやつ（素材）です」。きたる実戦に向け、見極めていくつもりだ。

「実戦に入ってきてからですね。打撃練習と試合では全然違うし、自分の感覚がいいものがいいとはかぎらないと思うので。（感覚と）合わせていきたいです」

大阪ガス時代は、野球部としてボナンザ社のバットを統一して使用。キャンプでも振り込んでいたが「今回はヤナセさんにお願いさせてもらいました」。プロ入りを機にアドバイザリー契約を結んだヤナセ社に要請し、“９種の神器”が誕生した。

こだわっているのは打つときの感触だという。「僕が好きな木は硬いというとアバウトなんですけど、一瞬で弾いてくれる感じがします」。音や、わずか５グラムの差でも敏感に感じ取るという。憧れの選手に「イチロー」を挙げるドライチは、プレーにも用具にもこだわりたっぷりだ。

「自分が『これだ』と思うものを、どんどん見つけていきたいです。飛ばしすぎず、しっかりやっていきたい」

２月１日からはいよいよキャンプイン。誰にも奪えないスタイルで、耳にも記憶にも残る快音を響かせていく。（竹村岳）

★ビームサーベル
「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する架空の武器で、いわゆる光の剣。

https://www.sanspo.com/baseball/news/20190131/tig19013105040008-n1.html