https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180315-00000014-sanspo-base

オープン戦は１０試合で打率・３３３（３０打数１０安打）とチーム随一の成績を残す。
金本監督は「開幕・遊撃」起用について問われると、
否定せずに一定の答えを口にした。

　「実際、結果を残しているし」

　もちろん「まだまだ（オープン戦は）何試合も残っている。
そこでいい加減なプレーが出るかもわからん。そりゃ、わかりませんよ、まだ。
気を引き締めてやってくれないと」と付け加えることを忘れなかったが、期待値は高い。
シーズンで想定するベテラン福留の休養日にクリーンアップで起用する構想も披露した。

「そりゃ、もう、あるわね。長打もあるし、スイング、振る力は一番あるし、器用、犠打なんかもうまいし、使い勝手のいい選手だから」

　春季キャンプ序盤には指揮官に１メートル７５ながら、小力があることから
主砲のロサリオをもじって「コサリオ」と評され、
最後は「大サリオ」と呼ばれるまでに成長。結果も着実に積み重ね、ここまできた。
だが、糸原本人に立場が確約されているという意識は毛頭ない。
最大のライバルは経験豊富な西岡。他にも、６年目・北條や足の使える植田らがいる。
これまで通り、とにかく、バットで応え続けるのみ。
その先に、開幕スタメンが待っていると信じて－。

　「練習してきます」

　試合後はそう言い残し、室内練習場に足を運んだ。１勝８敗１分けでオープン戦最下位のチームにとって、背番号「３３」は希望の光。金本阪神の課題だったセンターライン。残すは中堅だけで、ようやく形が見えてきた。